原田ひとみ オフィシャルブログ そらいろのタクト

2016年09月29日
「はじめてのノベルゲーム」（後編）

長くなりましたゲーム制作まとめ、後編です（笑）。

退院後は杖をついてお仕事を少しずつ始めながら、

各会社さんを回り始めました。ゲームを形にする為です。

まず、元ゲームのアプリ会社さんに同人ゲーム発売の許可を頂き、

システム会社さん、サブイラスト会社さんなどを調べ直接電話、

各所に出向き、お見積もりや打ち合わせをし、依頼する会社様を決定。

メインイラストレーターさんをネットの海から探しオファー、

キャライメージ・イベント絵の構図も自分で描き伝えをしたり。

主題歌の作詞作曲にも初挑戦し、ゲームの世界観を元に

少し変なメロディと歌詞で変ダサかっこいいを狙った

「はじめてイノベーション」を制作・歌唱。

そのほかコンペ曲など４曲の歌唱制作とBGM発注。

声優さんファンの方にもサービスになる内容を追加し、

それとは別で「はじノベ」らしい酷い（笑）新シナリオも加えました。

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そんな感じで、収録やライブの合間に走り回った期間。

ディレクターも立てていない（後で無茶だと言われました（笑））

原作・シナリオ・オファー・出演・歌唱

全ての監修・制作・プロデューサー業は、

復帰途中スケジュールとはいえ結構ハードでした（笑）。

実際、２回くらい吐きました（笑）。

パワポって何？という人間が、企画書制作から何から

調べて覚えながら作ったり、慣れない作業も多く、必死で。

それでも何とか、ゲームを完成させる事ができました。

システム組み立て作業など、お任せの部分もありましたが

全てにおいて制作に携わり、監修しました。

勿論、皆様のご協力あっての完成です。

システム制作をして下さった担当の方にも

色々とアドバイス・ご協力を頂きましたし、

絵師さんとはキャラの飾りまで細かくすり合わさせて頂き

それぞれの方が、常時の細かい打ち合わせにも応じて下さいました。

原田のお願いならと役をお受け頂いたキャスト様方、

そしてご協力頂きましたスタッフ様方、

とてもとても、嬉しかったです。本当に感謝です。

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金銭の大きなやり取りになってしまい、

一旦F.M.Fという会社を通しているので、見た目には

企業やどこかの会社の１企画の様に見えるかもしれません。

でも中身は、原田ひとみ個人が、周りの方々への

それぞれのオファー、自分の足で見つけ交渉した方々、

それら皆様のお力をお借りして制作した、個人作品なのです。

制作決定段階では、企業様からのお話も頂きましたが、

おバカな内容ですし、同人としてまずは自分だけで好きにやってみたい

という事で、お断りさせて頂いていました。

本当に、自由に作ってしまったと思います（笑）。

そんな作品が作れたのも、

最初にゲームを面白いと取り上げて下さったねとらぼさん、

プレイして感想を下さった多くの皆様、

やりたい事に協力して下さった方々のおかげです。

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長くなりましたが…私はこうして、

「はじめてのノベルゲーム」を作る事ができました。

タイトルも、最初に適当につけたそのままのものです。

ですが…本当に全てが「はじめて」尽くしとなった同人ゲーム。

この作品に気取ったタイトルなんていらないし、全てを表している。

他にこんなにしっくり来るタイトルは無いと思っています。

実はこのゲーム、皆様の応援のおかげで、豪華版も含め

夏コミ配布までで約千本、お手に取って頂く事が出来ました。

各制作費をお支払いし、私にはまだ何も入らない状態ですが（笑）

それでも、これだけの個人プロジェクトの制作費を

賄えたというのは、私にとっては大きな１歩です。

現状はタダ働きではあるけど、とりあえずは

赤字にならずに済んでよかったなぁと（笑）。

今後は公式通販＆店舗様＆イベント物販での販売でございます。

先日、こっそり見に行ったのですが…

自分の同人ゲームが店舗様に並んでいるのは、感動でした（笑）。

もしよろしければ、お手に取って頂けると幸いです。

詳細はこちらにて。。

「はじめてのノベルゲーム」公式サイト

 http://honeycontrast.jp/hp/hajinobe_top.html

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この項目の最後に。

子供の頃から、辛い状況から這い上がる時に

いつも自分の中にあるのは、この考えです。

「悪い事や不幸は放っておいても次々やってくる。

だけど、ずっとずっと落ち込んでいても悪い事だらけになる。

今は、今しか出来ない事をしよう。

幸せは自分の力で掴みに行くしかないのだから」

この平和な国に生まれ、自由に生きていけるという素晴らしさ。

もし本当の意味で潰れたなら、私が弱いだけ。

でも弱い自分が出せるものもある。表現者だもの。

それが強さにもなって、台詞や歌に生きている。

例え稚拙だと言われようと、私にしか出せないものもある。

楽しいものは私らしく楽しく、

悲しい苦しいも私らしい表現で。

色々な角度の「表現者」を、これからもして生きたい。

長い文章を、最後まで読んで下さってありがとう。

いつも支えて下さっている方々への感謝の気持ちを込めて。。。