原田ひとみ オフィシャルブログ そらいろのタクト

2016年09月29日
「はじめてのノベルゲーム」（前編）

久々のブログ更新です。

今月はNHKホールにて「かどみゅ」に参加させて頂いたり

ライブ活動も本格的に復活してまいりました。

皆でのオーバードライヴや回レ！楽しかったですね

 

さて、本題でございます。今回はとっても長いです（笑）。

長いので前後編で、区切りながらいきたいと思います。。

 

 

ご存知の方も多いとは思いますが…

実は怪我休業〜復帰途中で、ゲームを作ってしまいました。

経緯としましては…

昔「ツクールシリーズ」というソフトがありまして

自分でRPGやノベルゲームを作れるものでした。

ゲーマーな私はもれなく遊んだ訳ですが、

ソーシャルアプリが発達した今、同じようなアプリは無いかと探し、

いくつかDLして触ってみてたんです。

その中に「のべるちゃん」というアプリがありまして、

興味本位に、最初は映画を観ながら「こんな風に作れるんだー」

という感じでいじり、たまに思い出してはポチポチと

作ってみていました。

 

そして怪我入院。

災難も続きかなり落ち込んでいましたが、iPadがあったので

それまで全く出来なかった、漫画を読んだりと、何年かぶりの

「自分の為だけの時間」を過ごすようになりました。

ベッドの上でもほぼ動けなかったので、iPadだけが私の世界でした。

その時も思いましたが、現代のテクノロジーに感謝です（笑）。

そこで出来たのが、このゲームの雛形でした。

 

 

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その時の状況をもう少し掘り下げますと。。

毎日続く、炎症での高熱と痛みの中、

はじめての、２、３ヶ月分のお仕事キャンセルへの落ち込み。

「どうしてそんな事が」という仕事上のトラブルも続き。

家の事情で、こんな時でさえ親が来てくれない孤独

（寝返りすらほぼできずボサボサ、精神的にも人と会う余裕もなく

後輩や友達のお見舞いも断ってました；）。

一気に無収入になる事。かさむ治療費・入院費。

どうしてこんな時に初めて来たのだろう、というタイミングの

税務調査（調査の結果、追加徴税も発生しませんでしたが）。

こんな状態じゃ仕送りも出来なくなる、など金銭的な焦り。

 

「走り続けていないといけないのに。

誰かを助けてたり背負っていた所で、私に何かあっても

誰かが助けてくれる訳じゃないのに、こんな事になってしまって。

ほらやっぱり、皆いつも自分の事ばっかりで

肝心な時は私の事は助けないじゃないか」という悲観的な考え。

 

続く高熱や、別方向からの五月雨的なストレスも

マイナス思考になっていた原因の一つだったとは思いますが、

生い立ちも振り返り、いつも、いつまでも私はこうなのだと

とにかく悲観的で、絶望していた日々でした。

（様々なトラブルや不幸は、退院後もオンパレード状態でしたが；）

今となっては、「この時期もわりときつかったなぁ」と

普通に話せる事とはなりました（笑）。

 

 

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数年間ではじめて「お仕事の事を何もしない１日」を過ごしながら、

散々心が落ちきった後。

ずっと落ち込んでいても仕方ない、

今は、今しか出来ない事をしようと思い、

ふと、何と無くいじっていた

作りかけのノベルゲームを思い出しました。

 

どうせ時間はあるのだからと、そのゲームの続きを制作、

完結させ公開。只の趣味ではあるけれど、最後まで作ってみました。

まさかそこまで続くとも思ってなかったですし

行き当たりばったりでわりと無茶苦茶な内容だったのですが、

作品として完成させる為、伏線もできるだけ回収。

「これは作風」という形で

１つのお話として、無心になって完成させたゲームでした。

 

すると。。。

捨てる神あれば、拾う神もあるのですよね。

次の日目を覚ますと、フォロワーさんから

ネットニュースになっているという報告が。

ゲームは、一気に２万プレイ近くを記録していました。

しかも、くだらないけど中々面白かったと、

沢山の方が楽しんでくれていて。

本当に驚いたし、嬉しかったです。

 

 

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それまでお話を書いた事もなかった私のゲームが、

こんな形で沢山の方に楽しかったと言って頂けるなんて。

 

動けなくても今できる事はやはりやるべきなんだ、やってていいんだと

皆様の「楽しかった」という言葉に、後押しして頂けました。

台詞や歌もですが…このお話はいつかは完成させていたでしょうけども

「この時」じゃなければ出せなかったものも詰まっていると思います。

 

そのままの勢いで、次の日には一晩で次の百合ゲームの設定や構成、

物語と裏設定まで全てノートに殴り書きしました（笑）。

やりたい事、今できる事、せっかく時間があるのだから勿体無い。

そこからまた、本来の自分を取り戻します。

 （後編に続く）